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Acknowledgments Message from Richard Milgrim Written in 1999 for Milgrim's exhibition catalog
celebrating Richard's first 20 years working in Japan
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千年記〜ひとつの引き出しが閉じられ、いま新しい引き出しが開かれようとして
いる。必然的に我々は過去を振り返ると同時に未来を見据え、この大いなる転換期の意義と、綿々と続く時の流れの中で自己を確認しようとする。個人的には
、この新しい千年記に符合するかのように、私の人生も新しいステージが始めることが運命とされていたようだ。
西暦2000年の春より、私は京都の家と工房を維持しながら、アメリカと日本と
いうふたつの祖国、そして私の家族、これらを土の芸術という"世界的言語"を通して密結させるという人生の志を果たすべく、新しい家と窯を、アメリカに持つこととなった。
この図録は京都の郊外、日吉に自身の工房と窯を持つようになった、過去15年間における私の作品様式を紹介したものである。掲載された作品の殆どは、日
本での作陶20周年を記念して1999年の秋に開いた、京都と横浜の高島屋美術画廊における個展に出品されたものであり、それらは、この3〜4年の間に作り、選んだものである。
この20年の間、いわば焼物にしかすぎない私の作品を、茶道具の域にまで高めてくれた、塗蓋や仕覆、箱などを作ってくださった職人の方々に感謝したい。
皆さんの忍耐と理解が、それぞれお持ちの技と融合することにより、私の作品の完成度が高められていったことは、言うまでもない。
疲れを知らない熱情と決意をもって、日本の陶芸の美と意義を人々に啓蒙される吉田耕三先生が、永きに渡り、私の日本での活動に興味を向けて下さった
ことに、私は幸せを感じる、先生へ、感謝の意を述べる。
そして、なによりもーーー 20年に渡り揺るぎない支援と励まし、指導を与えて下さった、千宗室家元に心からの感謝の意を述べずにはいられない。
お家元の、私の作品に対する評価があってこそ、日本人の手に拠らない作品か
ら偏見はもとより、単なる好奇心も排除され、数多くの茶道家の方々の讃えへ、それぞれの審美によって私の作品が加えて頂けた。このことは、明らかに20年前、私が日本に来た目的のひとつであった。
私は、お家元の支援によって、この目的が達成できたことを誇りに思う。
最後に、この図録に向けられた大森徳明氏と大喜多政治氏の仕事と、彼らのス
タッフに感謝したい。そして今、皆様のお目にあるこの図録は、私の極めて親しい友人である山崎高宏が「なにがなんでも作らなければならない」と、私を叱咤
し続けてくれた結果であることを、彼への"ありがとう"に変えて、述べておきたい。
この図録を、私の20年の活動におけるひとつの"句読点"としてご高覧いただければ、幸いである。
1999 年 Richard Milgrim  
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