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この度の東京日本橋三越本店での2回目の個展では、私のレパートリーに新たな面が加わります。この4年間アメリカの土と釉薬と窯で様々な試みを続けて来
ましたが、ようやく日本の伝統的な茶道具との取り合わせで生かせ、しかも個性的な作品が産み出せるようになりました。アメリカの作品の大部分は私の工房
のあるマサチューセッツ州コンコードで造りました。ボストンから車で40分程西に位置するコンコードは歴史を桃山後期頃まで遡る町です。薪窯焼成の作品は親
しい友人リチャード・ブレズナハンのミネソタ在ジョハナ窯で誕生したものです。これらの最新作に皆様が21世紀の茶道具の領域が広がり得る可能性を見ていただけるかと今から心躍らせています。
京都府下にある利茶土窯からの新作の志野・織部・瀬戸黒・瀬戸・黄瀬戸・朝鮮唐津それに独自の黒白釉とコンコード窯との対比・バランスをお楽しみ下さい。
会場で一碗のお茶を共にしながら、皆様のご意見・ご感想をお聞かせいただけますようお待ち申し上げております。
2004年9月 利茶土ミルグリム
ごあいさつ 2004年図録
丹波の山中、船井郡日吉町に利茶土ミルグリム先生の工房があります。遠くアメリカの地から日本にやってきた青年が茶の湯にめぐりあい、日本の文化の奥深
くに触れ、やきものの世界を極めるべく築いた愛すべき窯。そこには美を求めて果敢に挑戦する果てしのない男の夢があります。志野、織部、黄瀬戸といった日
本の伝統のやきものの技術と特性を習得、自分なりの解釈を加えて生み出す作品には、日本人と同じかあるいはそれ以上の高い精神性が内包されています。
日本橋三越本店における2回目の個展となる本展では、鵬雲斎大宗匠御書付の作品をふくむ、茶碗、水指、花入など茶陶の新作約70点を一堂に展観いたし
ます。今回は近年挑まれているアメリカの土・釉薬を使った作品も出品される予定でございます。是非、ご高覧下さいますようご案内申し上げます。
平成16年9月 日本橋三越本店
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