|
|
|
Message from Sen Soshitsu 15th Generation Grand Master of the Urasenke Tea Tradition
Written in 1999 for Milgrim's
exhibition catalog celebrating Richard's first 20 years working in Japan
|
|
|
リチャード君と初めて出会った時、勿論彼は茶道を稽古したいと意欲をもってい
たのだが、私が「茶道を勉強することは貴方にとって何のプラスになるのか」と尋ねてみた。私は目を輝かし乍ら「茶陶をもって私の一生としたいので」という。
私は思わず「よろしい」といってリチャード君をお世話することにした。
私の眼には狂いがなかった。彼はどこにあったのかと思われるような、芸術的
才能を茶陶を通じて現し出したのには驚きであった。茶の心を、主と客の一体感を、彼は彼の茶によって陶芸の世界に、精神的な高まりを展開していったの
である。自分の才に溺れず何時も素直に自然と接し、自分の思いと心を手先から土に活かしていける特別のものをもっている。二十年間のひたむきな努力と
精進と真面目さがひとつとなって、彼独特の陶芸を生み出したそれを是非ご覧になっていただきたい。そして素晴らしい作品を味わい、御自分のものにしてく
ださい。リチャード君の今後、円熟されていくであろう「無の世界」がどのようになるか、私はそれを楽しみにしている。
新しい茶陶にその心が生まれる それは窯変のように炎の力で
どのようにでも動き廻る未知の世界
才と未来あるリチャード君の為に皆さま方の御支援を御願いいたします。
1999 十五代茶道裏千家家元 千 宗室
 千 宗室 2002 (リチャードとリチャードの奥様・マリ)
|